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映画 ムーンライズ・キングダム(2012米) [日記(2014)]

ムーンライズ・キングダム スペシャル・プライス [DVD]
 主人公を演じるのは無名の新人(子役)ですが、脇役にブルース・ウィリス(ダイ・ハード・シリーズ)、エドワード・ノートン(25時、ファイトクラブ)、ビル・マーレイ(ゴーストバスターズ、ロスト・イン・トランスレーション)、フランシス・マクドーマンド(ファーゴ)、ティルダ・スウィントン(オルランド、ナルニア国シリーズ)、ハーヴェイ・カイテル(スモーク、パルプ・フィクション)など名優・スターをズラリと並べた、なんとも豪華な映画です。監督はというと、『ダージリン急行』のウェス・アンダーソン。
 この監督の映画は2本目なのですが、お伽話、ファンタジーと理解して力を入れずボーッと見たほうが良さそうです。なにしろ、12歳の少年少女の駆け落ちの物語、しかも見つかるに決まっている小さな島での話ですから。

 1960年代のニューイングランドの小さな島の話です。ボーイスカウトのキャンプから一人の少年が脱走します。少年はサム・シャカスキー (ジャレッド・ギルマン)。サムは両親を亡くし里親に引き取られている少年で、一風変わった性格のためボーイスカウトの面々から嫌われているという存在です。この脱走は、後に明らかになりますが、島の少女スージー(カーラ・ヘイワード)と駆け落ちするための脱走だったのです。サムとスージー、このありきたりの名づけ方が、someone、somewhereと云うことなのでしょう。スージーは、音楽とファンタジー小説の好きなよくある12歳の少女ですが、ありきたりでないのはすぐキレる学校の問題児。つまり、孤児で性格の変わった少年と学校の問題少女が駆け落ちする話なのです。
 駆け落ちといっても、端から端までが26kkmの島ですから、いずれ見つかってしまいますね。ふたりの出で立ちというのも笑わせます。サムは、サバイバル道具をバックバックに詰め、かっぱらった空気銃まで携えるという完全武装?。スージーは、日曜学校の靴を履いて(わりと強調されています)、愛読書の詰まったバックにレーコードプレーヤー(1960年代ですから)、猫とキャットフードを持参しています。

 ふたりを迎え撃つ?大人が、先ほど書いた名優・スター達です。ボーイスカウトの隊長(エドワード・ノートン)、ふたりを捜索する島の警官(ブルース・ウィリス)、弁護士でスージーの父(ビル・マーレイ)、その妻(フランシス・マクドーマンド)、福祉局の職員(ティルダ・スウィントン)、ボーイスカウト司令官(ハーヴェイ・カイテル)の面々。
 サムとスージーがファンタジーの世界とするなら、この大人の面々は人生を引きずった現実という設定でしょう。隊長は職業を聞かれて、本職はボーイスカウトの隊長だが副業で数学の教師をしていると答えます(こういう人いますね)。警官はこの歳まで独身をかこち、スージーの母親と不倫関係。スージーの父親は、何かあるとビールを片手に庭に逃げ出し、母親は子供達を呼ぶために拡声器を使うという変わり者。福祉局の職員は、頭の硬い融通の利かないオールドミス(たぶん)。司令官は病気持ちの権威主義者。これはもう、何処にでもいる世間の人達のカリカチュアです。

 ふたりのファンタジー世界(ムーンライズ・キングダム)vs.大人の現実世界が衝突すればどうなるのか?。お伽話ですから、実はどうもなりません。ふたりの仲は警官と福祉局とスージーの両親によって引き裂かれ...でも円満解決となります。タイトルともなっている「ムーンライズ・キングダム」はサムとスージーが最後に辿り着いた島の入江の名です。そこでふたりは大人たちに捕まります。その後の嵐で、ムーンライズ・キングダムは消えてしまうというオチが付きます。

 万人向きではないので、お薦めというわけにはいきません。サムとスージーに惑わされず、ファンタジー世界vs.現実世界という視点でブルース・ウィリス以下の登場人物を見ると、面白い発見があるかも知れません。

監督:ウェス・アンダーソン
出演:ジャレッド・ギルマン カーラ・ヘイワード ブルース・ウィリス エドワード・ノートン ビル・マーレイ フランシス・マクドーマンド ティルダ・スウィントン ハーヴェイ・カイテル

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