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映画 リトル・フォレスト 夏秋編(2014日) 冬春編(2015日) [日記(2017)]

リトル・フォレスト 夏・秋 [DVD]リトル・フォレスト 冬・春 [DVD]
 食べ物に好き嫌いがあるように、映画にも当然好き嫌いがあります。ストーリーがあって無いようなこの『リトル・フォレスト』も、好みが分かれる映画でしょう。料理が好き、美味しいものに目がない、田舎暮らしに憧れている、そんな人には面白いと思います。料理もするし美味しいものは大好き、家庭菜園も始めようかという私には、面白い(というか参考になる)映画でした。

 舞台は東北の僻地寒村の小森(リトルフォレスト)。一度都会に出て故郷に帰ってきた”いち子”(橋本愛)の田舎のひとり暮らしを淡々と描いたものです。スーパーも店舗も無い集落の一軒家で、田畑を耕し山菜を採っての自給自足の生活と、集落の老人とユウ太(三浦貴大)、キッコ(松岡茉優)との交遊が描かれるだけです。ただひたすら、稲を育て大根やキャベツを栽培し、ワラビやアケビを採って、それを調理し食べる映像が延々と続くだけ。
  料理番組ではないので、いち子に曰くありげな背景を設定しています。母親(桐島かれん)はいち子を捨てて出奔し彼女はひとり暮らし。一度都会に出て、短い同棲を解消して故郷の小森に帰ってきた。これが、いち子のおよそ二十代とは思えない田舎暮らしの背景です。いち子は逃げ出すように小森に帰った来たことに拘りをもっているようです。だからどうのというわけではありません。
  二十歳過ぎの女の子が、電気は来ているがガスはプロパン水道は井戸、携帯は圏外で薪ストーブの山の中の一軒家で、田の草を取り草刈りをして自然相手に暮らすわけです。これはリタイアしたオッサンの理想の生活ではないですか!...。ですから、リタイアしたオッサンの私にはこれが面白いのです。

  春夏秋冬それぞれに7つ、計28の料理が紹介されます。どの料理も、いち子の畑で、小森の山や川で獲れた素材を使ったものです。印象深いものは、

ウスタソース →畑で獲れたトマトに数種類の更新料を加えた醤油ベース
クルミご飯 →野生動物と競争して拾ったクルミ
栗の渋皮煮 →栗拾いは熊に気をつけて
ばっけ味噌 →フキのとう+味噌、ご飯に合う

美味しそうです。
 稲や野菜の育て方も参考になります。(稲は育てられませんが)トマトや里芋などの育て方は、思わずメモメモです。

 母親に捨てられ?都会から逃げ帰ったといういち子は、小森を出て再び人生と向き合います。どう向き合ったかは描かれず、5年後、結婚して小森に戻り村の神楽を舞ういち子の姿で幕。

 料理が好き、美味しいものに目がない、田舎暮らしに憧れている、という人にはお薦めです。

監督:森淳一
出演:橋本愛 三浦貴大 松岡茉優 温水洋一 桐島かれん
 
いち子2.jpg いち子.jpg 

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