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荒山公園の梅 [日記(2016)]


 天気もいいし、近くの荒山公園(こうぜん公園、堺市南区)に梅を見に行ってきました。全体には五分咲き程度で、梅の香匂うというほどではありません。
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 近くにある桜井神社の国宝・割拝殿。堺市で唯一の国宝です。泉北ニュータウンのど真ん中に鎌倉時代の建築物があるのですから不思議といえば不思議。
 


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中華鍋 [日記(2016)]

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 中華鍋が出てきました。中華料理店で見ていると、焼き飯もチャンポンも鶏の唐揚げも中華鍋ひとつで作ってます。料理の後は、竹の「ささら」のようなものを使って湯で洗うだけで次の料理の具材が鍋に入ります。
 で、真似してみました。豚カツを揚げてみましたが、使えますね。後片付けもタワシで洗って乾かすだけで簡単。焼き飯3人前が一度に作れて鍋の外にこぼれません。但し重い。映画の中で、中華鍋を振る練習シーンがありましたが、たしかに訓練が必要です。後は、この中華鍋に合うオタマ?が必要。道具屋筋覗いてみます(笑。

 


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dynabook の メモリ4G化 [日記(2016)]

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 PC2-6400(DDR2-800)対応 SDRAM2G[×]2枚
  ポンコツノートdynabook Satellite K33windows10、64bitになったので、早速メモリを4Gにしました。2Gでもそれほどストレスは感じませんが、せっかく64bitになったのですから試してみたいのが人情。Amazonは、注文すればその日に届くので毒です。
  CPUが2コアですから「サクサク」ということはありませんが、体感上は「サク」程度でしょうか(笑。こうなるとSSD化も試してみたいですねぇ。

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dynabookのリカバリ、windows10 64bit化 [日記(2016)]

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安易にシステムをいじったためノートPC(dynabook Satellite K33、windows10)が起動不能となり、リカバリしました。HDDリカバリは初体験ですが、便利なものですね。大昔、フロッピー10数枚で初代lets'noteをリカバリしたしたことを思うと...。以下備忘録

・HDDを取り出して親機に接続、データを救う
 →私の場合、サブ機のためデータはバックアップしています
セットアップアップガイドの第3章リカバリを参照
・電源ボタン+"0"でリカバリー・モード
・「初期インストールソフトの復元」を選択 →当然データはすべて消える
・「ご購入時の状態に復元」を選択 →この際スッキリしたい(笑

ログイン、ログオフ、再起動を何度も繰り返して、工場出荷状態に戻してくれます。懐かしいwindows7の画面が拝めます。
 無事元に戻ったわけですが、赤ん坊状態。windows10アップデートして、アプリケーションを入れて...と、→windows10アップデート時に32bitを64bitに変更できる思い出したので、やってみました。64bitにしてメモリを足せばこのポンコツも後2~3は生き延びられるでは無いかと...。以下備忘録、母艦を使いましたが、net接続すればnote単独でも出来るはず。コチラを参考にさせて頂きました。

MSからWin10のダウンロードツールを取ってくる →「ツールを今すぐダウンロード」の方
・メディア作成ツールから64bitをダウンロード、ISOイメージをDVDに焼く(USBメモリも可)
・setupからwin10にアップグレード
・win10アップデート
・ディスプレイドライバをアップデート →これをしないと画面が汚い
東芝のアップグレードモジュールを当てる →モノによってはハネられます
 
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                    次はコレです
 まぁこれだけで、1万円のジャンクなノートが《windows10、64bit》に生まれ変わります(笑。BIOSを最新版にしたかったのですが、公開されていないようです。

 Core 2 Duo P8700 2.53GHz、メモリは2G、無線LANモジュールが壊れている、バッテリが保たない、というポンコツをwindows10、64bitにして意味があるのかどうか?、この手のPCはwin7で使うほうがベターです。後は、メモリを4GにしてSSDに入れ替えれば3~4は生き延びられるでは無いかと思います(笑。

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まるごとロールキャベツ [日記(2016)]

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 NHKきょうの料理です。冬のキャベツは甘味があって美味しいらしい、かつ簡単なので挑戦。

・キャベツの芯をくりぬく
・芯をみじん切りにして豚挽き肉と混ぜ、塩コショウ
・くりぬいた穴に詰める。葉一枚を外してフタにする。頭部にX印の切り込みを入れる
・固形コンソメと水で1時間弱火で煮る
・キャベツを取りだし、残ったスープを片栗粉でトロミを付けてキャベツにかける

美味しい、簡単。冬の料理に最適です。

 もうひとつ学生時代に作ったまるごとキャベツ料理。キャベツの側面に数ヵ所切り込みを入れ、ベーコンを挟んで上記の要領で煮るだけ。これも美味しいです。

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SDR FMラジオ [日記(2016)]


ゾックス パソコンでワンセグテレビを楽しめるUSB接続ワンセグチューナー ホワイト DS-DT305WH
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 Software Defined Radioです。radikoや”らじるらじる”などインターネットでラジオが聴けますから、今更の話ですが、まあ遊びです。2~3年前にちょっと試してすぐ飽きてしまったドングル(DS-DT305WH、ワンセグ用チューナー)が出てきたので試してみました。アマゾンで7~800円です。
 ワンセグに興味はないので、SDR#をインストールしてラジオに仕立てます。WideFMだけではなく、22Mhz~700MhzのFM、AM、SSBの受信ができます。中波と短波帯は改造するかコンバータを付ける必要がありますが、このままでFM放送を聴くことができます。
 住んでいる所が弱電界のため、付属の短いロッドアンテナでは受信できず、3C2Vでループアンテナを作りました。短波帯でも使えるように、直径50cmほど。
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 アンテナを鴨居(1F)に引っかけて使っています。ピークで歪みますが、NHKFMとFM東京FM系列が快適に受信できます。受信帯に、CB無線、航空無線、ハムバンドが入っていますが、今のところ受信できていません。スマホを使えば簡単高音質、XperiaにはアナログFMもあるわけです(実はこちらの方が高感度)。なぜこんな面倒なことをしたかと言うと、コンバータを作って、オールバンド・ラジオを目論んでいるからです。

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高橋和巳 邪宗門 [日記(2016)]

邪宗門 上 (河出文庫)邪宗門 上
 京都府中央の盆地・神部に本拠を構える新興宗教《ひのもと救霊会》の(宗教)弾圧の物語です。昭和6年、救霊会は、不敬罪、治安維持法、新聞紙法違反自殺幇助の罪状で官憲の捜査が入り、本殿をダイナマイトで爆破され、教主以下9人が拘束されます。

 1929年に始まった世界恐慌は日本に深刻な不況をもたらし、生糸、米の暴落、折から重なった冷害により農村は壊滅的打撃を受けます。都市には失業者があふれ、農村では飢餓と女子の身売りが常態化するという昭和恐慌と言われる時代です。怨嗟は、時の為政者、金融資本に向かい、血盟団事件、五一五事件の引き金となります。一方、15年に及ぶ日中戦争の始まりとなる満州事変が昭和6年9月に起こり、昭和7年には満州国が建国宣言されます。
 こうした社会不安のなかで、独自の終末論と《世直し》論を持ち急成長する新興宗教「大本(教)」は、危険結社として弾圧をうけます。『邪宗門』は、この「大本(教)」をモデルにした《ひのもと救霊会》と国家による弾圧を舞台に、東北の飢饉を生き延びた千葉潔、救霊会教主・行徳仁二郎、その娘阿礼、阿貴、五・一五事件を企てる植田文麿などを配し、教団受難と敗戦を契機としたカタストロフィを描きます。国家とは、宗教とは、人間とは何かを鋭く問います。

【ひのもと救霊会】
 救霊会の開祖・行徳まさは、明治中ごろ夫と死別し再婚させられた高利貸の夫に家を追われ、六人の子供に先立たれ背かれて後、突如「神がかり」も状態になります。

六人の子を生んで、四人に先立たれ、残った子にも背かれた母親の命に何の意味がありだろうか、と。なぜ長男は戦死したのか。なぜ長女は娼婦になり病毒におかされて死んだのか。なぜ次男は行方知らずになったのか。なぜ次女は地主の納屋で首をくくったか。なぜ三女は末っ子を餓死させたのか。

と、行徳まさ(出口なお)は奇妙な問を投げかけ、天理教、キリスト教、寺社の門を叩きます。やがて人の悩みを射当て、病いを癒す祈禱師となり、貧しい農民を中心に”まさ”を囲む誓約共同体が形成されます。やがて仁二郎(出口王仁三郎)が加わり信者を組織化し、《ひのもと救霊会》が誕生します。

【六終局】
 この救霊会の弾圧とそれに続くカタストロフィのために、様々な教義が用意されます。なかでも「六終局」というキリスト教の黙示録のような終末論が、小説のバックボーンであり中核です。

最後の一人に到る最後の殉難
最後の愛による最後の石弾戦
最後の悲哀を産む最後の舞踏
最後の快楽に滅びる最後の飲酒
最後の廃墟となる最後の火の玉

宇宙一切を許す最後の始祖(の出現)

最後の殉難以下五つの終局の後に最後の始祖が現れて「世直し」を行うわけです。『邪宗門』は、五つの終末と最後の始祖の出現(と崩壊)を描いた”世直し”の物語ということになります。「大本教弾圧事件」を下敷きにした、高橋和巳の一抹の夢というわけです。

【弾圧】
 大元帥も人の児、馬喰もまた人の児、という平等思想を持ち、信者の農地を共有化する救霊会は、国家と鋭く対立します。不敬罪、治安維持法違反容疑で教主・仁二郎と幹部は逮捕され、拝殿はダイナマイトで破壊されます。これが六終局の「最後の殉難」にあたるのでしょうか。

 私有財産制度ヲ否認スル目的ヲモツテ教徒ニソノ農地オヨビ一切ノ私有財産ノ寄進ヲ強要シテ、共同農耕ヲ初メトスル諸種ノ組織・施設ヲ形成シ・・・
 『神無為論』ナル論文ヲひのもと新聞ニ連載シ、古来ノヤオヨロズノ神、アマタ数アル菩薩ノ類ハ、タダ暗示ニヨリテ民ヲ導クモノニシテ、神ハ本来無為、世ナオシハヒタスラ人ノ作為ニヨルト説キテ、工場労働者ヲ煽動(予審決定書)

 『神無為論』とは、神は人を救済せず神の国ももたらさず、神は何も為さない。神は啓示によって人を導くのみ、という考え方です。恩恵の宗教ではなく行為の宗教と言えます(神が人を救済しないのであれば、「沈黙」の問題など起こりようもない)。
 門外不出の「奥義書」というのも凄いです、

貧者とは何ぞや、支配される者なり
支配とは何ぞや、悪業なり
悪業とは何ぞや、欲望なり
欲望とは何ぞや、無明なり
無明とは何ぞや、執着なり
ああ、如何にして執着をのがれんや、ただ信仰によってのみ
信仰とは何ぞや、救済なり
救済とは何ぞや、死なり
死とは何ぞや、安楽なり 

 高橋和己の作り出した《ひのもと救霊会》はまさに「淫祠邪教」です。宗教が国家の対立の間で、高橋和己はどんな妄想を育て上げたのか?。ちなみにこの小説は、1965年1月~1966年5月末、朝日ジャーナルに連載されました。


タグ:読書
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映画 キャビン(2012米) [日記(2017)]

キャビン スペシャル・プライス [DVD] 5人の学生が田舎のキャビン(別荘?)に出かけ、ゾンビに襲われるというホラー映画です。この設定自体がホラーのプロトタイプですが、この映画は少し変わっています。
 映画はコントロール・センター(以下CS)のような場所から始まります。おいおい分かってきますが、CSはシナリオを作り舞台を準備し5人を主人公としたドラマを演出しているのです。5人は俳優ではなく主体を持った存在で、5人が存在する世界の外に5人の世界をコントロールするCSが存在するという二重構造になっています。
 5人がキャビンを訪れ怪異に出会ことはCSのシナリオですが、どんな怪物に出会うかは5人の行動(選択)にかかっています。また、CSは必要に応じて5人の世界に介入します。例えば男女が森に出掛けると、性フェロモンを吹きかかけ「その」シーンを演出するという具合。おまけに観客までいるらしいのですからCSは放送局のようなものです。この放送局が世界各地にあり、日本はが放映しているのは『貞子』?。
 ホラーも普通では面白くないので、捻った作りになっています。面白いですがその分ホラー度は下がります。

 この5人は、
 ・肉感的な美女ジュールズ(アンナ・ハッチソン)→淫乱のニックネームがCSによって与えられています。
 ・ジュールズの恋人カート(クリス・ヘムズワース) →戦士
 ・実直なホールデン(ジェシー・ウィリアムズ) →学者
 ・ドラッグ中毒のマーティ(フラン・クランツ) →愚者
 ・処女のディナ(クリスティン・コノリー) →処女

 5人はキャビンでの地下で古い日記を発見し、日記にある呪文を唱えたことで、ゾンビが蘇ります。CSは幾つかのモンスターを用意しており、5人はゾンビを選択したのです。大筋のストーリーは決まっているようですが、細部は出演者の選択に任され、その偶然性が次のストーリーを生んでゆくということです。

 淫乱、戦士、学者と次々に殺されます。ひとりが死ぬと、CSにある石造物の溝に血が流れます。実は、CSの放映するドラマは生贄の儀式なのです。
 残った愚者と処女はゾンビの墓の中に何とエレベーターを発見します。ゾンビはこのエレベーターでCSからか運ばれたということです。ふたりはエレベーターでCSに侵入、つまり俳優が楽屋に侵入し、今度は楽屋が舞台となってしまいます。ここからがこの映画の肝。CSがドラマのために用意したありとあゆる怪物、怪奇が解き放たれ楽屋を暴れまくります。
 生け贄が5人揃わなかったため、「古きもの」が世界に蘇り...。これをホラーと言っていいのかどうか?ですが、なかなか面白いです。

監督:ドリュー・ゴダード
出演:クリステン・コノリー クリス・ヘムズワース アンナ・ハッチソン フラン・クランツ ジェシー・ウィリアムズ リチャード・ジェンキンス

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今更ながら Line [日記(2017)]

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 仕事ではEmailですから、これ一本で頑張って?きました。奥さんがガラケーをXperiaに変えて子供達とLineを始め、仕方なしにLineを始めました。

 確かにこれは便利ですね。既読が分かるうえに、メールに比べて返信スピードがダントツに上がりました。スタンプか絵文字?ですが、これで返信されると思わずニンマリてしまいます。
 Lineには偏見を持ってます(何しろ彼の国のアプリですから?)。インストールしただけで連絡先の電話番号が紐付けされるのですから、スマホの個人情報を全部吸い上げられそうで怖い。「友だち」の自動追加設定、LINE IDでの「友だち」検索機能をオフにすれば安全なようです。アプリをインストールすると連絡先の「友だち」が表示されましたが、これもブロック。友だちもこれ以上増やしたくないですからね。

 iijのsimを使ってますが、smsは一通3円。Lineで遊んでいるうちに、すぐ数十円取られますねぇ。毎月1800円の支払いが2000円突破しそうです(笑。若い人がLineに走るのも分かりますね。

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再読 遠藤周作 『沈黙』 [日記(2017)]

沈黙 (新潮文庫)
沈黙(新潮文庫)
再読 遠藤周作『沈黙』
 マーティン・スコセッシの『沈黙』が公開されるようです。篠田正浩が1971年に映画化していますから、二度目ということになります。見る前に遠藤周作の原作を再読しました。だらだらと長いので、小説の概要は以前に書いたこちらの方を見てください。
1638年、ポルトガル宣教師ロドリゴとガルペが五島列島に密航します。ふたりは、穴吊りの刑にあって棄教した師フェレイラの安否を確認し、追放と殉教によって司祭のいなくなった日本での布教を目指して密航を企てたのです。フェレイラは実在の人物、ロドリゴにはジュゼッペ・キアラというモデルがあります。

 当時の日本です。キリスト教は1913年に禁教となり、1920年代には多数の信徒が処刑されるという切支丹弾圧の時代です。ロドリゴとガルペ密航の前年1637年には島原の乱が起き、1939年にはポルトガル人は追放され鎖国が始まります。ふたりは切支丹弾圧の最盛期に日本に上陸したことになります。

 『沈黙』は、残虐な切支丹弾圧を前に神は何故”沈黙”しているいるのか?と問う司祭ロドリゴとその棄教に、ゴルゴダの丘で磔刑となったイエス、イエスを売ったユダを重ね、神の存在を問います。下世話に言えば、「神も仏もないのか!」という宗教文学です(笑。

【ロドリゴ】
 司祭ロドリゴは若いだけあって多感であり、懐疑的です。磔の十字架の上で「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」(なんぞ、我を見捨て給うや)と叫んだというイエスの言葉を

(ロドリゴは)それを長い間、あの人祈りの言葉と考え、決して神の沈黙への恐怖から出たものだとは思っていなかった。
 神は本当にいるのか。もし神がいなければ、幾つも幾つもの海を横切り、この小さな不毛の島に一粒の種を持ち運んできた自分の半生は滑稽だった。蝉がないている真昼、首を落とされた片眼の男の人生は滑稽だった。泳ぎながら、信徒たちの小舟を追ったベルガの一生は滑稽だった。司祭は壁にむかって声をだして笑った。

 ロドリゴは、信徒への残虐な弾圧、自分自身捕まり拷問と処刑が予想される運命にさらされてはじめて、イエスの叫びは神の存在を疑う悲鳴だったことに思い至ります。もっとも、気力を取り戻した翌日ロドリゴはこれを否定していますが、遠藤なりの「エロイ・エロイ・ラマ・サバクタニ」の解釈でしょう。

【キチジロー】
 切支丹のキチジローはロドリゴを日本に手引きし、後にロドリゴを銀300枚で長崎奉行所に売ります。金貨30枚でイエスを売ったユダの役割です。『沈黙』は「神の沈黙」とともに、ロドリゴをイエスに、キチジローをユダに擬したイエスとユダの物語でもあるわけです。
 冒頭からラストまで、折に触れて登場するキチジローは、『沈黙』のもうひとりの主人公です。澳門で転び切支丹としてロドリゴの前に登場したキチジローは、ロドリゴを日本に上陸させ隠れ切支丹の集落に導きます。密告され捕縛されたキチジロー、モキチ、イチゾウは、ロドリゴの助言とおり踏み絵を踏みます。役人はさらに、聖母マリアを侮蔑する言葉を3人に要求し、キチジローは転びモキチとイチゾウは口にできずに切支丹として水磔に処せられます。キチジローはロドリゴに弁解します、

モキチは強か。俺らが植える強か苗のごと強か。だが、弱か苗はどげん肥やしばやっても育ちも悪う実も結ばん。オレのごと生まれつき根性の弱か者は、パードレ、この苗のごたるとです

さらにロドリゴを銀300枚で役人に売ります。デウスとロドリゴから離れがたいキチジローは牢屋に現れ、役人に自ら切支丹であることを告げロドリゴに告解(悔)を頼みます、

俺(おい)あ、踏絵ば踏みましたとも。モキチやイチゾウは強か。俺あ、あげん強うなれまっせんもん・・・じゃが、俺にゃぁ俺の言い分があっと。踏絵ば踏んだ者には、踏んだ者の言い分があっと。踏絵をば俺が悦んで踏んだとでも思っとっとか。踏んだこの足は痛か。痛かよオ。俺を弱か者に生まれさせておきながら、強か者の真似ばせろとデウスさまは仰せ出される。それは無理無法と言うもんじゃい
・・・告悔ば、お願い申します。信心戻しの告悔をお願い申します

ロドリゴはこのキチジローをどう考えているのか?。キチジローの告悔を聴く箇所です、

人間のうちでも最もうす汚いこんな人間まで基督は探し求められたのだろうか司祭はふと考えた。悪人にはまた悪人の強さや美しさがある。しかし、」このキチジローは悪人にも値しないのだ。襤褸のようにうす汚いだけである。・・・「安らかに行け」と呟いた。

 キリスト教には、歎異抄の「善人なほもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」という思想はないわけですが、キチジローの存在こそが『沈黙』の根幹です(たぶん)。

【棄教】
 奉行所はロドリゴをフェレイラと面会させ棄教を促します。フェレイラは穴吊りの拷問によって転び、今では奉行所に協力する司祭です。ロドリゴがフェレイラによって転ぶ段が『沈黙』のハイライトです。
 ロドリゴは、牢番のイビキだと考えていた唸り声が穴吊りで苦しむ信徒の唸り声だとフェレイラに聞かされ、信仰が揺らぎ始めます。
 ロドリゴの棄教の真相が明かされます。ロドリゴとガルペは師であるフェレイラの消息を尋ねてはるばる日本にやってきたわけですから、フェレイラ棄教の謎が解かれる瞬間でもあり、同時にその「解」がロドリゴをも支配するというドラマティックな構成です。
 穴吊りされた3人の信者はすでに踏絵を踏んでいますが、ロドリゴが棄教しない限り拷問は継続されます。ロドリゴは教会を取るか信者を取るかの二者択一を迫られます。

私(フェレイラ)はあの声を一晩、耳にしながら、もう主を讃えることができなくなった。私が転んだのは、穴に吊られたからではない。三日間・・・このわしは、汚物をつめこんだ穴の中で逆さになり、しかし一言も神を裏切る言葉を言わなかったぞ・・・

わしが転んだのはな、いいか。聞きなさい。そのあとでここ(牢屋)に入れられ耳にしたあの声に、神が何ひとつ、なさらなかったからだ。わしは必死で神に祈ったが、神は何もしなかったからだ。
・・・お前が転ぶと言えばあの人たちは穴から引き揚げられる。苦しみから救われる。それなのにお前は転ぼうとはせぬ。お前は彼らのために教会を裏切ることが恐ろしいからだ・・・
だが、それが愛の行為か。司祭は基督にならって生きよと言う。もし基督がここにいられたら
たしかに基督は、彼らのために、転んだだろう・・・
さあ、今まで誰もしなかった一番辛い愛の行為をするのだ

ロドリゴは踏絵を踏み転びます。『沈黙』をミステリと読むわけにもいきませんが、フェレイラ棄教の謎が解き明かされます。

私は転んだ。しかし主よ。私が棄教したのではないことを、あなただけがご存知です。・・・あのキチジローと私にどれだけの違いがあると言うのでしょう。だがそれよりも私は聖職者たちが教会で教えている神と私の主は別なものだと知っている。
(踏むがいい。踏むがいい。お前たちに踏まれるために、私は存在しているのだ)

 切支丹弾圧の前でなぜ神は沈黙しているのか、そもそも神は存在するのか?。答えはありません。イチゾウとモキチはデウスに殉じ、キチジローは転んでも転んでもなお救済を求めてロドリゴに近づきます。転んだロドリゴもまた、教会の説く神とは別の新たな「主」=神を獲得したわけです。
 
 『最後の誘惑』という問題作のあるマーティン・スコセッシですから、『沈黙』をどう料理するのか楽しみです。

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