So-net無料ブログ作成

映画 マンデラの名もなき看守(2007独仏伊ベルギー、南ア) [日記(2011)]

マンデラの名もなき看守 [DVD]
 ネルソン・マンデラが主人公ではなく、マンデラを監獄につないだ看守の20年を描いています。脇役の視点でヒーローを描く方法は従来からあります。獄につながれた著名人から感化を受ける看守というのは、ちょっと思い出せませんが、日本史にもあったように思います。マンデラのドラマにエピソードとして看守が存在するのではなく、看守グレゴリーの人生にエピソードとしてマンデラが存在します。

 看守グレゴリー(ジョセフ・ファインズ)一家が南アの離島の刑務所に赴任するところからスタートます。グレゴリーの仕事はマンデラ(デニス・ヘイスバート)の監視。南アの現地語が理解できることからマンデラの手紙の検閲、面会者との監視という任務が与えられます。最初は共産主義者で死刑は当然で考えていたグレゴリーも、マンデラの人格に影響を受け、次第にマンデラの思想に理解を示すこととなります。
 
 この映画は、マンデラが獄中にあった1968年から釈放される1990年の28年間を描いています。アパルトヘイトが国際的に非難され、マンデラの対処を間違うと南アの国家体制そのものが揺るぎかねず、政府としてはマンデラを収監しつつ軟着陸の地点を探すわけです。そうした中で、刑務所における国家反逆罪で終身刑の囚人マンデラの位置づけが少しずつ変わり、たマンデラの変化とともにグレゴリー一家の環境もすこしづつ変化します。
 最後は農場の様な開放的な刑務所に移されますが、これに伴ってグレゴリー一家も庭付きの家に引っ越します。ストーリーと全く関係ありませんが、むしろ庭付きの家に引っ越せて大喜びするのダイアン・クルーガー方がこの映画のテーマなのでしょう。『マンデラの名もなき看守』の『マンデラ』に光を当てるのか、『名もなき看守』に光を当てる(主人公とする)のかで物語は全く異なって来ます。ネルソン・マンデラに照射される南アメリカのホームドラマです。但し、『マンデラ』がいなかったら『名もなき看守』も存在できず、その辺りがこの映画の限界かもしれません。

 ジョセフ・ファインズ(お兄さんのレイじゃない方)は『スターリングラード』で狙撃手ザイツェフを国家の英雄に仕立て上げる赤軍兵士が印象深いです。今回は、マンデラを担当するために20年間准尉に留め置かれ、不遇をかちながら歴史に参加した実直な刑務官を好演しています。

監督:ビレ・アウグスト
出演:ジョセフ・ファインズ ダイアン・クルーガー デニス・ヘイスバート

nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

ktm

マンデラ大統領つながりでは去年見た「インビクタス」を思い出します。

by ktm (2011-04-23 11:37) 

べっちゃん

マット・デイモンが出ていた映画ですね、さっそう借りてみます。
by べっちゃん (2011-04-23 16:18) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0