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映画 レクイエム(2009英愛) [日記(2011)]

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 アイルランド紛争を題材にした映画は、私のblogでは「麦の穂をゆらす風」「父の祈りを」を紹介しています。いずれも敵役は英国です。「レクイエム」はそうした政治的背景は一切触れず、北アイルランドで、カトリックとプロテスタントの紛争により起こった殺人事件と30年後の和解を扱っています。原題は、Five Minutes of Heaven(5分間の天国)。要は、加害者と被害者が和解し合えるのかという問題です。
 
アリスター(リーアム・ニーソン)
17歳の時、プロテスタントとカトリックの紛争のなかでカトリックの石工を射殺。無期懲役の判決を受けるが12年で出所。犯行現場で出会った被害者の弟の視線が、トラウマとなっている。犯罪者更生プログラムのようなボランティア活動をして、ひっそりと暮らしている。

ジョー( ジェームズ・ネスビット)
アリスタが兄を射殺した現場に偶然居合わせた。現場にいながら、犯行を止められなかったことを母親に非難され続ける。母親は、息子の死が心労となって亡くなる。現在は結婚してふたりの娘の父親。

 TV局がこのふたりを引き合わせ、30年後の和解のドキュメンタリー番組を企画します。ジョーはナイフを持って会見に臨みますが、結局番組は流れ、後はふたりの問題として残るわけです。
 イデオロギー(この場合宗教)の違いが憎しみを生み、憎しみによる殺人が何ものも産まなかったアリスター。アリスターの殺人によって一家が崩壊し、兄を助けなかったと責める母親がトラウマとなっているジョー。原題のFive Minutes of Heaven(5分間の天国)から想像できるように、和解は無かったとしても、ふたりの関係に希望が見いだせる結末となります。この、ふたりが自分の気持ちに決着を付ける描写は、いまひとつ説得力に欠けます。30年という時間と、お互いがお互いの存在を認めたと言うことが答えでしょうか。
 BBCで放映されたようです。根深いアイルランド問題を抱える英国の、国策映画のような気もします。リーアム・ニーソンは出ていますが、はっきり言って地味な映画です。
 監督のオリヴァー・ヒルシュビーゲルは「ヒトラー/最後の12日間」を撮っています。アレッ、ドイツ人です。

監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演:リーアム・ニーソン ジェームズ・ネスビット アナマリア・マリンカ

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