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映画 裏窓(1954米) [日記(2013)]

裏窓 [DVD]
 果たして殺人事件はあったのか?、感想はこれに尽きます。
 主人公はカメラマンの ジェフリーズ(ジェームズ・ステュアート)。決死のスクープか何かを撮るために左足を骨折し、ギブスをはめて自宅で車椅子の生活。ジェフリーズの楽しみと云えば、裏窓から向いのアパートの住人の生活を覗き見ること。ピーピングトムと云う程のことではないのですが、夏ですから窓を開ければ自然と目に入るというわけです。
 ストレッチに励む女性(ミス・グラマー)、ピアノに向かう作曲家、暑いのでベランダで寝る夫婦、病気の妻を抱えるセールスマン、ひとり暮らしの孤独な婦人(ミス・ロンリーハート)等々NYの下町の暮らしを手に取るように眺めることができます。ヒッチコックは、日常にひそむ陥穽から悪夢を紡ぎだす名人ですから、こうしたありふれたNYの生活の中に“殺人事件”を持ち込みます。

 殺人事件といっても死体があるわけではなく、セールスマン(レイモンド・バー →アイアンサイド!)の妻の姿が窓辺から消えただけのこと。毎日眺めるジェフリーズは不審に思い、双眼鏡に望遠レンズまで持ちだしてセールスマンを観察します。レンズに映ったのは、何と大型の肉切りナイフとノコギリ。ジェフリーズの想像力は「バラバラ殺人事件」へと飛躍します。病身の妻の姿が見えなくなり、夫が深夜に大型ナイフとノコギリを新聞紙に包んで鞄にしまい込むのですから、まぁその想像は無理もありません。ジェフリーズは車椅子で動けませんから、することもなく退屈紛れでいきおい想像力が飛躍するんでしょう。アームチェア・ディテクティブの誕生です。

 このジェフリーズに助手が登場します。恋人のリサ(グレース・ケリー)と看護婦のオバサン。ジェフリーズはカメラマンとして世界中を駆け巡る行動的な男性で、リサと結婚して家庭に閉じこもりたくないようです。リサはジェフリーズを家庭に縛ろうと頻繁に見舞いに訪れます。カメラがジェフリーズの部屋から全く出ないという起伏の乏しい中で、グレース・ケリーが登場すると画面がパッと華やぎます。グレース・ケリーはこの映画の目玉ですね。最初は妄想だとバカにしていたリサとオバサンも、ジェフリーズの推理に巻き込まれ、動けないジェフリーズの手足となって活躍するありさま。

 このままセールスマンの妻殺しで終わるのはヒッチコックらしくない、何か仕掛けがあるんだろう、殺人は実は別の部屋、例えばひとり暮らしの婦人の部屋で起こるのだろうと見ていました。幾つかのハラハラドキドキを経て、セールスマンはジェフリーズの部屋を襲い、ジェフリーズを窓から突き落として逮捕されます。命には別状なかったものの、ジェフリーズは右足も骨折して車椅子の生活は継続。秋が近づき、ミス・ロンリーハートは作曲家と仲良くなり、ミス・グラマーの元には恋人が戻り、何処かから夫婦の諍いのこえが聞こえてアパートは平穏を取り戻し、リサはジェフリーズの部屋に押しかけ、ジェフリーズを絡め取ったようです...幕。
 
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 エッ、それでセールスマンは妻を殺してバラバラにして捨てたの?、殺人事件があったのか無かったのか最後まで明かされません。最後の警察官とオバサンのセリフを確認してみても、殺人事件そのものはボカサれています。バラバラ殺人事件はあったのか、はたまたジェフリーズの妄想に過ぎなかったのか、解釈は観客の自由ですよ、これがヒッチコックが仕掛けた最後のミステリでしょうか。

 それにしても、グレース・ケリーは綺麗ですね。女優としての最盛期にモナコ妃となって引退していますから出演作は多くないです、初めて見ました ⇒ ため息。

 wikipediaに「アルフレッド・ヒッチコックのカメオ出演一覧」というのがありました。『裏窓』のヒッチコックはこれ、

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監督:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ウィリアム・アイリッシュ
出演:ジェームズ・ステュアート グレース・ケリー

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