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映画 ブラジルから来た少年(1978英米) [日記(2019)]

ブラジルから来た少年 [DVD]  ネタバレです。
 テーマはネオナチ。南米に逃れたナチスの動きが慌ただしいと、パラグアイからナチハンターのリーベルマン(ローレンス・オリヴィエ)の元に情報が入ります。アウシュビッツの医師で人体実験に手を染め、ブラジルに逃れたメレンゲ(グレゴリー・ペック)が、2年半の間に94人の暗殺をナチスの残党に指令したというもの。94人は国籍もバラバラで職業も公務員 、郵便局長など固い職業の一般人で、ナチスとの関係性は無さそう。唯一の共通点は、いずれも2年半の間に65歳の誕生日を迎える男性。メレンゲの指令は、一人ひとり暗殺の日時が指定され、65歳の誕生日の前後に暗殺せよというもの。ナチスのホロコーストに関わった医師ですから、アーリア人種優越論(「雪の階」で学習済)か人体実験、はたまたオカルティズムかと思ったら、これを越えていました。

 65歳の不審死を追うリーベルマンは、西ドイツ、イギリス、アメリカの不審死の家族を訪ね、そこで瓜二つの少年を発見します。夫を亡くしたアメリカの女性は少年が養子であることを明かし、リーベルマンは、養子を斡旋した元ナチスの女から、夫が1910年~14年の生まれで、妻が1933年~37年生まれの夫婦に子供を斡旋し、子供たちはブラジルから送られて来たことを明かします。タイトルの「ブラジルから来た少年」です。メレンゲは何を企んでいたのか?。

 メレンゲは、第三帝国再生のためにヒトラーの細胞からクローンを誕生させ、世界各国に養子として送り込んでいたのです。クローンがヒトラーとなるためには、ヒトラーが育った同様の環境が必要であり、14歳で父親を亡くしたヒトラー同様に養子の父親を暗殺しようと企んだわけです。

 クローン羊の誕生は1996年ですが、ナチスなら「あるいは?」と思わせるところがミソ。現在であれば「なんだ…」の一言ですが、1970年代にこのプロットを思い付いたのですから革新的?、『ローズマリーの赤ちゃん』のアイラ・レヴィンですから目のつけどころが違います。

 で映画としてはどうなんだと言うと、予備知識無しに観たので「ヒトラーのクローン」には度肝をぬかれました。グレゴリー・ペックは62歳、ローレンス・オリヴィエは72歳の老人コンビですが、アウシュビッツの医師とホロコースト生き残りであれば、これくらいの歳なんでしょう。グレゴリー・ペックの悪役は初めて。
 クローン・ヒトラーはカメラマン志望(本物は画家志望)、メレンゲの死体を写し現像してほくそ笑み、未来の総統を予感させて幕。
 アイラ・レヴィンの原作に、シェイクスピア俳優とハリウッドの名優、監督は『パットン大洗車軍団』(これお薦め)のフランクリン・J・シャフナーというけっこう贅沢な映画です。

監督:フランクリン・J・シャフナー
出演:グレゴリー・ペック ローレンス・オリヴィエ ジェームズ・メイソンーレンス・オリヴィエ ジェームズ・メイソン

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