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映画 万引き家族(2018日) [日記(2019)]

万引き家族 通常版DVD(特典なし) [DVD]
 カンヌ映画祭でパムルドールを獲得した『万引き家族』を見ました。
 下町のあばら家で暮らす家族の話です。お祖母ちゃん(樹木希林)、父親・治(リリー・フランキー)、母親・信代(安藤サクラ)、姉・亜紀と弟・祥太の5人家族。お祖母ちゃんは年金生活、父親は日雇労働者、母親はクリーニング工場のパート、娘は風俗店でアルバイト。タイトルは『万引き家族』ですが、いちおう生業があり、万引きで生活しているわけではなさそう。長女の年齢に比べて母親は若すぎるなど訳有りの家族のようです。

 映画は、治と祥太がスーパーで万引きするシーンから始まります。治によると、「店にある品物は誰のものでもないから盗ってもいい」という理屈だそうです。帰り道、治は親にネグレクトされた少女ゆりを自宅に連れ帰り、ゆりは6人目の家族として迎い入れられます。祥太は「家で勉強出来ない子供が学校にゆく」と少女言ってますから、小学校にも行っていないようです。部屋は乱雑をきわめ、夕食はカップラーメン、息子は小学校に行かず娘は性風俗、少女を無断で連れ帰りと、いったいこの家族は...。
 ネタバレです。後半に明かされますが、この5人の「家族」は、実は血の繋がらない他人の集まりです。治はお祖母ちゃんの息子ではなく、亜紀はお祖母ちゃんの離婚した夫の孫で祥太は”ゆり”と同様に治が拾ってきた、と血の繋がらない6人がひとつ屋根の下で「家族」として暮らす物語です。お祖母ちゃんが亡くなり、葬式を出す金もない家族は床下に埋めます。生存を偽装すれば年金だけはしっかり貰えるというわけです。

 祥太と”ゆり”がスーパーで万引きを働き捕まったことで「一家」は崩壊し、「死体遺棄」と「誘拐」の犯罪が明るみに出ます。信代は前科のある治をかばい、すべての罪をひとりで引受けます。面会に来た治に信代は、家族6人の生活は楽しかった、刑務所入ることを考えても「お釣り」が来ると話します。「死と体遺棄」については、「お祖母ちゃんは拾ったのだ、捨てたんではない。捨てた人はほかにもいる」と刑事に反論します。ゆりは警察で家族6人で海水浴に行ったときの絵を描きます。海水浴、花火見物など6人の共通体験が赤の他人の6人を繋ぎ留めていたことになります。家族の絆というのは血の繋がりではなく、ともに暮らした歳月と共有した体験だという映画です。
花火.jpg 海水浴.jpg
 花火を見上げる            海水浴
 ”ゆり”は実の父母の元に帰り、母親は再びネグレクト。「帰りたい」と言う”ゆり”の話を聞いた信代は涙を流します。祥太は施設に引き取られ、アパートでひとり暮らしの治の元を訪れ一晩泊まってゆきます。その後、”ゆり”と祥太はどうなったのか?...。

 何気なく家族と暮らしていますが、「家族」とは、「血の繋がり」とは、「絆」とは何なのか考えてしまいます。一方で、殺人事件の半分以上は家族による家族の殺人だそうです。

監督:是枝裕和
出演:リリー・フランキー 安藤サクラ 樹木希林 松岡茉優 池松壮亮 城桧吏 佐々木みゆ

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